新潟県よい歯の学校・園運動

新潟県よい歯の学校・園運動について

健康な歯と口は、生涯にわたる健康づくりの基盤であり、日常生活の質的な向上や活性化につながります。県下の幼児・児童・生徒の歯科保健を一層向上させることを趣旨として「新潟県よい歯の学校・園運動」を半世紀以上にわたり展開し、これまで大きな成果を挙げて参りました。
 毎年行われる学校歯科健診結果をはじめ、園・学校が取り組む保健指導や歯科保健活動状況を審査項目に含め評価することで、むし歯や歯周疾患から幼児・児童・生徒を守るとともに、歯科保健教育の推進を図り、学校保健の向上に寄与しようとするものです。本運動が一層発展いたしますよう関係者の皆様の御協力をお願い申し上げます。

審査委員長 挨拶

新潟県よい歯の学校・園運動
審査委員長(新潟県歯科医師会 会長)
松﨑 正樹

 新潟県では全国トップクラスの健康寿命を誇る「健康立県」の実現に向け、県民自らの健康状態に関心を持ち、健康づくりに取り組みやすい環境の整備を目指すとした「健康立県ヘルスプロモーション事業」を2019年10月よりスタートしています。この県民運動の目標の一つに「デンタルケア」が掲げられていますが、歯・ロの健康が全身の健康に大きく関わり、さらには健康寿命の延伸につながるという事を表しています。園・学校における保健教育を通じ児童・生徒の歯科保健推進ならびに習慣化を目指しているこの新潟県よい歯の学校·園運動が、まさに健康立県の実現にも大きく関わることになります。

 新潟県の12歳児一人平均むし歯数は0.3本(令和2年度学校保健統計調査・文部科学省)で、全国トップクラスの少なさを誇っています。大変喜ばしい栄誉であり、これらは学校歯科保健に関わる多くの皆様の努力や協力なしに達成することはできないものであります。

 しかしながら、義務教育終了後、成人期に入ると、定期健診の中に歯科健診が義務化されていないなどの制度面の問題も加わり、歯·口の健康状態が保たれていない方が多い事が分かっており、これら課題の解決に向けて本運動もより機能するよう発展させていく必要があると考えています。

 子どもたちの生涯にわたる生活習慣の基礎づくりに向け、学校現場をはじめ、行政、マスコミ、我々専門団体等が協カ・連携して県民運動の創出とその普及啓発に向けた取り組みを進める必要があり、関係者の皆様のご協力をお願い申し上げます。

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