幼児期に起こりやすいお口の病気

乳歯のむし歯
むし歯は一度できると自然には治りません。乳歯のむし歯は、将来の子供の生活に大きな影響をあたえます。
哺乳ビンむし歯
子供をおとなしくさせたり、寝かしつけたりするために、哺乳瓶をあたえがちになりますが、哺乳瓶にミルクや各種の飲料類を入れて長時間遊ばせたり、就寝させると、上の前歯が広くむし歯になることがあり、これを哺乳瓶むし歯と言います。
むし歯はなぜおこる
口の中にいるむし歯菌が、砂糖をエネルギーにして、酸をつくり歯を溶かします。一度溶けてしまうと、骨や爪と違って再生しません。永久歯よりむし歯の進みがとても速く、一旦おさまっても治療せずに放置すると、むし歯菌が歯ぐきや骨の中まで入りこみ、しまいには全身にまでまわってしまいます。
むし歯予防
むし歯菌がつかないように、歯ミガキ、フロスなどをしましょう。むし歯菌の活動をおさえるため、洗口剤使用、シュガーコントロールなどが大切です。歯の質を強くするためにフッ化物の利用があります。

こんな子は虫歯が多くなる

歯ならび(歯列不正)
開咬:咬み合わせたときに、前歯の上下がすいている
反対咬合:咬み合わせたときに、前歯の噛み合せの上下関係が逆になっている
交叉咬合:咬み合わせたときに、奥歯の噛み合せが逆になっている
叢生(らんぐい歯):歯並びが凸凹になっている
指しゃぶり
意義:0歳から3歳ぐらいまでの指しゃぶりについては、精神安定と知覚運動能力の発達に役立っています。大部分は自然と治癒します。
問題:4歳を過ぎての指しゃぶりは、歯並びや発音に悪い影響をあたえます。
対策:子供とのふれあいを大切にしたり、手や指を使う遊びを教え、手をつないで寝たりします。また、指しゃぶりをしていないときには誉めてあげましょう。
歯並びや発音に影響が出ている場合は、かかりつけ歯科医に相談しましょう。
歯が生えてこない
生後6カ月ころから生え始め、1歳未満で生えれば正常範囲。生後2歳6カ月頃までに生えそろいます。
歯のすき間
ある程度の隙間は正常な永久歯の歯並びを得るためにも必要です。
口のくせ
爪噛み癖、咬唇癖、舌癖などは、長期間続くことにより、歯並びや咬み合わせに影響をあたえます。4、5歳頃までにはなくなるのが普通です。
歯の色がおかしい
変色の原因:むし歯、むし歯の進行止め薬、お茶や食べ物の着色、歯を強くぶつけた後、胎児期に起因する着色などがあげられます。
歯の形、数がおかしい
癒合歯:2本の歯がくっついて1本の歯のようになっています。後続永久歯を調べることが必要です。歯の数については、過剰歯、先天性欠如などがあげられます。

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