1.病気を知ろう!虫歯と歯周病
むし歯や歯周病は、細菌感染と生活習慣によって起こる病気です。これは、健常者も障害者も関係ありません。診療室で行われる治療や予防の内容は、一般の診療所で行われている内容と大きな差はありません。障害者は、治療や予防(ケアや生活習慣の改善)にいかに協力してもらえるかが、大きな違いとなってきます。
 虫歯と歯周病に関して

 2.生活習慣のcheck

歯や歯周病の予防には、診療室で行うプロフェッショナルケアと家庭で行うホ−ムケアが必要です。(口腔ケア)しかし、生活習慣が望ましいもとからかけ離れていたら、どんなケアを行っても病気は発症するでしょう。

生活習慣check表
生活習慣チェック表と食事記録を使って問題点に気づきましょう
食事記録

=調べたあとで=
その後、問題が見つかった場所をどう改善するかが大切です。障害者の場合、この点が大変難しいところです。
専門医と相談の上、改善していく場所の検討、改善できない場所に関しては他の対応を考える必要があります。
また指導を受けた後も、実践出来たかどうかをチェックしていく必要があります。
繰り返し指導を受け、各自に適した望ましい生活習慣を作っていきましょう。


 3.障害者の心理と対応
生活習慣の改善に関して(主に知的障害者を対象として)

お口の健康を守るための望ましい生活習慣を遂行するためには、障害者にとって、基本的な要求を我慢したり不快な部分の生活を行わなくてはいけません。障害者は我慢の状態を保つ(セルフコントロ−ル)する力(欲求不満耐性)が低く、そのためパニックや逃亡といった行動に走ることがあります。また基本的な要求が“快”な状態でいたいなどだけでその種類が限られていたり、学習意欲が乏しかったりします。
このような状態の中で、生活習慣を望ましい状態に変えていくと言うことは大変難しいことと思います。

=診療室における対応=
  1. はじめに、問診やチャ−トなどを使い問題の洗い出しから入ります。現在の生活習慣、障害者の状態、保護者の状況などから生活習慣の改善できる所を探し出します
  2. 保健指導を行い生活習慣の改善を指示します
  3. その後、改善がなされたか、定期診査の時に確認いたします
  4. 各種状況などから改善できない場所に関しては、2次的な対応方法を指導いたします
  5. さらに定期健診では、この指導の内容についても確認をしていきます

参考文献】

障害者歯科のための行動変用法を知る」 著者:大津爲夫 クインテッセンス出版株式会社
「歯科衛生士のための障害者歯科」 著者:伊藤千代栄ら 医歯薬出版株式会社

   

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